Q1デザインコンペティション2024「街に置くベンチ」

Q1賞(佳作)




クライアント:Q1
施工:Y.D.K
事業内容:公募型コンペティション


昔から「起きて半畳、寝て1畳」と言うように、誰もが平等な身体サイズを持ち合わせている。 relation benchはそれを表すようなサイズ感で3人程度の利用を想定。拡張ができ、持ち運びもしやすい。
様々な用途・環境下で活用できる、多義性のあるベンチだ。

ベンチは不特定多数の人が利用するもので、しばしば何かしらの活動が行われる様々な可能性を含むツールであり、居場所だ。
そこで、「あそび」をテーマに、人とベンチが様々な関係性を紡いでいけるような仕組みや仕掛けとできないか考えた。

「あそび」には、単にFUNや、含みを伴う余白としての意味がある。複数台を連ねて、簡易的に領域や通路を描き、自分が立つ場所とそれ以外との線引きをするような、 一時的に、縁のような建築のような、多義性のある場として拡張されていく試みである。

 また、山形が掲げる「地材地消」から、県産材の杉をCLTに加工した座面(天板)を利用する。 寄せあい連なるさまは、たわわに実ったサクランボのようでもある。